平成23年度企画展「「鎌倉街道」をゆく ~ひと・モノ・文化~」
当館がある菅谷館跡は、武士の都・鎌倉から上野国を経由して信濃国の善光寺へ通じる「鎌倉街道」上道(かみつみち)と、都幾川が交わる渡河点に築かれています。今回の企画展は、この中世の道・「鎌倉街道」上道を、歴史資料・古美術資料・考古資料を通して紹介するものです。
◆会期
平成23年12月10日(土)~平成24年2月26日(日)
午前9時から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)
※毎週月曜日(祝日は開館)、年末年始(12月29日~1月3日)は休館となります。
◆主催
埼玉県立嵐山史跡の博物館
◆会場
埼玉県立嵐山史跡の博物館 展示室
◆観覧料
一般100円(60円)、高校生・学生50円(30円) *( )内は20名以上の団体料金
中学生以下、65歳以上の方、障害者手帳等をお持ちの方は無料です。
◆刊行物
展示図録(32ページ・オールカラー) 400円(税込み)
◆展示構成・主な展示資料
(1)経路と足跡を遺した人々
鎌倉時代に記された文献から、上道の経路を再現するとともに、源義高(みなもとのよしたか)、畠山重忠(はたけやましげただ)、日蓮(にちれん)、新田義貞(にったよしさだ)、足利基氏(あしかがもとうじ)など、街道に足跡を遺した人物にゆかりのある遺品や記録を展示します。
≪展示資料≫
(写真)「信生法師日記(しんしょうほうしにっき)」(宮内庁書陵部)、(写真)「吾妻鏡(あづまかがみ)」(国立公文書館)、(複製)赤糸威大鎧(あかいとおどしおおよろい)(埼玉県立歴史と民俗の博物館)、(写真)太平記絵巻(たいへいきえまき)(県立歴史と民俗の博物館)、(写真)太平記絵詞(たいへいきえことば)(下)(国立歴史民俗博物館)など。
(2)東山道武蔵路(とうさんどうむさしみち)と鎌倉街道上道
鎌倉街道上道の道筋に影響を与えた古代の道として、東山道武蔵路を取り上げます。そして、街道の道路遺構と沿道に築かれた宿(しゅく)の遺跡を紹介します。
≪展示資料≫
東の上遺跡(あづまのうえいせき)出土品(所沢市教育委員会)、西吉見古代道路跡(にしよしみこだいどうろあと)出土品(吉見町教育委員会)、苦林宿(にがばやしじゅく)[堂山下遺跡(どうやましたいせき)]出土品(埼玉県教育委員会・毛呂山町教育委員会)、塚田宿(つかだじゅく)[赤浜天神沢遺跡(あかはまてんじんざわいせき)・六大塚遺跡(ろくおおつかいせき)]出土品(寄居町教育委員会)など
(3)上道で結ばれる武士の館
沿道に築かれた武士の館跡の出土品から武士の生活を再現します。
≪展示資料≫
大蔵館跡(おおくらやかたあと)出土品(嵐山町教育委員会)、菅谷館跡出土品(当館蔵)、宮廻館跡(みやまわりやかたあと)出土品(埼玉県教育委員会)など
(4)信仰の伝播と鋳物師の活動
街道沿いに伝播した善光寺式の阿弥陀像や塚田宿の文字が刻まれた鰐口など、特色のある金属工芸品を展示します。
≪展示資料≫
重要文化財 銅造阿弥陀如来及両脇侍立像(どうぞうあみだにょらいおよびりょうわきじりゅうぞう)[宝治3年(1249)](嵐山町向徳寺)、重要文化財銅造阿弥陀如来立像(どうぞうあみだにょらいりゅうぞう)[永仁3年(1295)](神川町光明寺)、県指定文化財 三嶋神社鰐口(みしまじんじゃわにぐち)[応永2年(1395)] (寄居町三嶋神社)、県指定文化財雲版(うんばん)[応安4年(1371)](鳩山町圓正寺)など
※嵐山町向徳寺所蔵の銅造阿弥陀如来及両脇侍立像については、平成24年1月7日(土)から2月26日(日)までの特別公開となります。
(5)街道沿いの供養地と板碑
街道の宿場に隣接する一大供養地から発掘された、中世の信仰石造物である板碑を展示します。なお、平成22年度に新たに発見された板碑も展示します。
≪展示資料≫
おしゃもじ山(鳩山町)出土の板碑、四反田遺跡(したんだいせき)出土の板碑(鳩山町教育委員会)など
(6)コラム
① 鎌倉を経由して運ばれた中国陶器
県指定 白磁四耳壺(はくじしじこ)(光福寺)など
② 江戸時代の絵図・記録に残る道筋
町指定 寛文五年赤沼村秣場争論裁許絵図(かんぶんごねんあかぬまむらまぐさばそうろんさいきょえず)(鳩山町赤沼区有)など
◆関連事業
(1)シンポジウム「鎌倉街道」を検証する≪募集終了≫
期日:平成24年1月29日(日)
会場:国立女性教育会館 研修棟講堂
募集定員:500名
(2)バスツアー「鎌倉街道」をゆく~沿道の城館跡と宿遺跡を訪ねる~≪募集終了≫
期日:平成24年2月10日(金)
募集定員:80名
(3)学芸員による展示ガイドツアー
12月11日(日)、1月15日(日)、2月5日(日)、同26日(日)